パチヘッド分類(1)

1. ほぼコピー型

 表・裏ともに本物のほぼコピーなタイプです。

(1) ロッチ

 ビックリマンシールのパチモノの代名詞ともいえる「ロッチ」のロゴが入っているものです。ロゴ以外はほぼ完璧なコピーです。台紙の色はオリジナルにできるだけ忠実に選ばれているようですが、ヘラクライスト(緑)の台紙が水色になっているなど、例外もあるようです。
 確認できているのは第7弾から第11弾までで、意外と種類は少ないです。

(2) 無印

 ロゴの部分がブランクなタイプです。ロゴ以外は上と同様ほぼ完全にコピーしたものです。種類は非常に多く、第1弾から第16弾までまんべんなく見られます。
 台紙の色は本物に近い薄黄色が基本です。

● 亜種:アルミ素材

 基本的に上と同じですが、銀プリ素材ではなくアルミ素材が使われているものです。
 復刻版でもアルミ素材は使われていたため、今となっては逆に違和感がない(むしろパチのほうが先)という結果になっています。

(3) ロッテ

 ロッテのロゴまでコピーしてしまった、もう言い逃れできないタイプのパチモノです。これだと、表記では本物と全く見分けがつかないので、印刷や裁断の粗さ、台紙の質などで本物と比較して判定するしかないです。
 たとえば下で比較しているスーパーゼウスでは、表の印刷が荒いこと、わずかに裁断が斜めってることなどからパチモノと判断できます。

 以下に掲載しているものをあえて分類すると、「@表の印刷の粗さが似ているスーパーゼウスとスーパーデビル」「A箔押しを同じような技術で再現しているゴーストアリババと魔スターP」「B表のイラストの色が若干くすんでおり、白台紙を使っている神帝シリーズとアンドロココ」「C以上のどれにもあてはまらないダビデブ」の4種類かな、と考えています。

2. ほぼコピーなんだけどフォントが微妙に違う型

 この分類の特徴は、タイトルの通りですが、裏のフォントが本物と微妙に違うという点です。名前に使われているフォントが本物より少し細いことはよく見ればすぐわかりますが、それ以外のフォントも細めで、本物と比較すると若干全体的にすっきりした印象を受けます。

(1) ロッチ

 表のコピーのクオリティは非常に高いです。台紙は水色のものが多く、本物との違いは明白です。確認できているものはあまり多くありません。

(2) ロッテ

 ロゴがロッテになっているものです。フォントが細いという点以外は本物に非常に近いため、本物をよく知っている人でないと、単体で見たら騙されてしまうでしょう。パチモノの中では終盤の弾に集中しています。

(3) トレース型

 ロゴがロッテという意味では(2)の仲間ですが、よく見るとイラストがコピーではなくトレースして描き直したと思われるものです。
 単に印刷が汚いせいのようにも見えますが、下の比較サンプルでチェックしている箇所などは印刷が汚いだけでは説明できない差異だと思われます。
 なお、裏のロゴもロッテなのかロッチの「チ」の真ん中を削ったのか判断に困るものもありますが、とりあえず他の特徴が類似しているので全部ここに入れています。

 多少は著作権に配慮したのかもしれませんが、。そこまで手を加えておきながらロゴはロッテというのは、開き直っているのか少しは防御策を講じているつもりなのか、業者の考えが謎です。そんなことでセーフになるわけもなく、あまり意味のない作業ですね…。

● 亜種:ヘラクライスト(緑)

 表のイラストは上と全く同じでトレースだと思われますが、本来緑プリの裴景が、銀プリとアルミ素材のタイプです。

3. ほぼコピーなんだけどどこか微妙に違う型

 前項と異なり、フォントは同じなのですが、それ以外の箇所が異なるパターンです。

(1) 「悪魔VS天使シール」センタリング型

 裏のロッテのロゴがないので無印と似ていますが、「悪魔VS天使シール」の表記がセンタリングされているものです。ロゴの部分が不自然に空きスペースにならないので、単なる無印よりもバランスがいい(?)です。また、表のコピーのクオリティが非常に高いことも特徴です。
 第13弾〜第15弾あたりのものしか確認できていません。
 なお、第13弾の魔覇ドラゴットだけが薄緑の台紙を使用しています。魔覇ドラゴットは、表のシール名の振り仮名に丸ゴシックが使われておらず、それ以外のものと特徴が異なるので、業者が違う可能性があります。

(2) ゴシックロッチ

 ロッチのロゴが、本物のロッテを真似ようとしておらず、普通のゴシック体で書かれているものです。それ以外は本物のコピーのようですが、表の印刷は若干荒めです。
 スーパーゼウスとスーパーデビル(偽神)の2種類しか確認できていません。本物との違いは明らかなので比較画像は省略します。

(3) プリズム色置き換え

 本来銀プリのシールを他の色のプリズムに置き換えるという、ちょっとしたアレンジです。中にはヘラクライストのように、本来赤プリのものを銀プリや緑プリに置き換えるといった逆のパターンも見られます。
 基本的に裏書は一般的な無印タイプで、台紙の色は黄色です。
 また、ちょっと変わった例として、スーパーデビル(阿修羅)は表のシール名の白枠がなく、緑のベタ塗りになっています。


 次のページでは、もう少しオリジナリティが強めのパチモノを分類していきます。