呉の勇将。もとは劉表に仕えており、劉表配下であった頃、孫権軍と戦い凌操を討ち取ったことがある。そのため、のちに呉軍に加わってからも凌操の子である凌統とは仲が悪かった。正史では死因は明らかにされていないが、演義では夷陵の戦いで沙摩柯に討たれる。

　映画「レッドクリフ」では、唯一「甘興」という超安易なネーミングの架空武将にさせられ、日本でベストオブ情けない俳優と言っても過言でない中村獅童をキャスティングされた挙句に戦死するという、甘寧に何か恨みでもあるのかと思わされる扱いを受けている。レッドクリフの監督は凌統の子孫に違いない。

　能力的には数少ない呉の猛将としての評価を受けているといえる。しかもシリーズ後半では知力もそこそこ高いので非常に使える武将である。一方でシリーズ終盤では政治力が張飛より低くされたりしている。
　また、IIIでは水指より陸指のほうが高く、普通の将軍と同じ扱いを受けている。担当者が忘れていたとしか思えない。